2020年新型コロナの医療保険・生命保険補償有無まとめ

2020年4月時点情報です。1月より世界中で爆発的に感染者数が増加している新型コロナウイルス感染症(COVID-19。以下「新型コロナ」と記載。)について、民間医療保険・生命保険い入っていても保険金が降りないケースがあるため、リスクコントロールのため内容をまとめます。

感染症は通常、感染症法と呼ばれる法律にもとづいて政府が対応を行います。

感染症法上の一類~三類感染症ではなく「指定感染症」に分類

厚生労働省によると感染症の分類は以下の通り。そのうち対人措置が入院等となる分類は赤字で示します。

  • 一類感染症
  • 二類感染症
  • 三類感染症
  • 四類感染症
  • 五類感染症
  • 新型インフルエンザ等感染症
  • 指定感染症★
  • 新感染症(症例積み重ね前)
  • 新感染症(症例積み重ね後)

このうち新型コロナ(COVID-19)が指定されたのは★マーク「指定感染症」です。

新型コロナは特定感染症補償特約が適用されないケースが多い

保険会社で提供されている医療保険・生命保険では特定感染症補償特約がついており、エボラ出血熱や結核・SARSなどについては特約でカバーされる補償内容となっていますが、保険でカバーされる感染症を分類で絞っている保険会社が多く、通常は

  • 一類感染症…エボラ出血熱、ペスト等他
  • 二類感染症…ポリオ、結核、SARS、鳥インフルエンザ他
  • 三類感染症…これら、細菌性赤痢、O-157等、腸チフス他

3分類に限って補償とされており、政府により「指定感染症」枠に分類された新型コロナは該当しないことになります。

ただし、特約に該当しない場合でも疾病等に該当し保険が降りる可能性がありますので、各社の新型コロナ補償有無を必ずチェックして下さい。下記にまとめております。

内容まとめ

  • 医療保険の疾病補償は対象の保険会社が多い
  • 当然ですが傷害保険は対象外
  • イベント業等の興行中止保険は対象外
  • 企業総合保険は原則国の労災保険があるため対象外の方針で、労災法定外補償を企業として定め、法定外補償に対する保険金が設定されている場合に、法定外の上乗せ部分にのみ補償というケースが多い

保険会社各社商品の新型コロナ補償有無一覧

※記載はシンプルに有無で記載しておりますが、発病時期や入院開始時期等の条件を満たす場合等条件付きで対象のケースや、対象外の場合でも一部条件を満たせば対象となる場合がありますので、正確な補償の有無は代理店にご確認下さい。

東京海上日動

対象 商品名 保証対象有無
個人 団体総合生活保険 疾病は対象(傷害は対象外)
個人 総合生活保険 疾病は対象(傷害は対象外)
個人 からだの保険 疾病は対象(傷害は対象外)
個人 超保険 疾病は対象(傷害は対象外)
個人 海外旅行保険 帰国後72時間以内に治療開始
または帰国後30日以内に死亡の場合対象。
渡航中止勧告による変更費用も対象
個人 国内旅行傷害保険 対象外
企業 労働災害総合保険 原則対象外(労災法定外補償を定め
保険金額を設定した場合は補償)
企業 超ビジネス保険
(事業活動包括保険)
原則対象外(労災法定外補償を定め
保険金額を設定した場合は補償)
企業 超Tプロテクション
(業務災害総合保険)
原則対象外(労災法定外補償を定め
保険金額を設定した場合は補償)
企業
企業総合保険 対象外
企業
企業財産包括保険 対象外
企業
興行中止保険 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に関する情報(東京海上日動)

損保ジャパン(旧・損保ジャパン日本興亜)

対象 商品名 補償対象有無
個人 新・団体医療保険、所得補償保険、
団体長期障害所得補償保険等の疾病を補償する保険
疾病補償プランは対象
個人 海外旅行保険 疾病補償プランは対象
個人
傷害総合保険等の傷害を補償する保険 対象外
企業 労災総合保険(法定外補償条項) 原則対象外(労災法定外補償を定め
保険金額を設定した場合は補償)
企業 事業活動総合保険(傷害等担保条項) 原則対象外
企業 企業総合補償保険等の休業損失を
補償する企業向け火災保険
対象外
企業 事業活動総合保険(休業損失等担保条項) 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に関するご案内(損保ジャパン)

日本生命

商品名 保証対象有無
疾病入院給付金 対象
死亡保険金 対象
災害死亡保険金 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に関する各種取扱いについて(日本生命)【PDF】

第一生命

商品名 保証対象有無
疾病入院給付金 対象
死亡保険金 対象

詳細:「新型コロナウイルス感染症」に関連したご案内等について(第一生命)【PDF】

あいおいニッセイ同和損保

対象 商品名 補償有無
個人 団体総合生活補償保険 疾病は対象・傷害は対象外
個人 学生・こども総合保険 疾病は対象
個人 所得補償保険 就業不能は対象
個人 団体長期障害所得補償保険(GLTD) 就業不能は対象
個人 団体総合生活補償保険 就業不能は対象
個人 海外旅行保険・eとらべる海外旅行保険 帰国後72時間以内に治療開始
または帰国後30日以内に死亡の場合対象
渡航中止勧告による変更費用も対象
個人 タフ・ケガの保険、ケガの保険S 対象外
個人 国内旅行傷害保険 対象外
企業 タフビズ業務災害補償保険
(労災認定身体障害追加補償特約)
労災認定で対象
企業 労働災害総合保険 労災認定で対象
企業 下記3商品の食中毒・特定感染症利益補償特約
1)生産物賠償責任保険
2)旅館賠償責任保険
3)店舗賠償責任保険
対象
企業 タフビズ事業活動総合保険 対象外
企業 企業財産包括保険 対象外
企業 企業費用・利益総合保険 対象外
企業 事業財産総合保険 対象外
企業 フランチャイズ・チェーン総合保険 対象外
企業 タフビズ賠償総合保険 対象外
企業 興行中止保険 対象外
企業 介護保険・社会福祉事業者総合保険 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に対する主な商品の取扱いについて(あいおいニッセイ同和損保)

住友生命

契約に関する特別対応の記載はありますが個別の契約に関する新型コロナの対象有無の記載は確認できませんでした。

明治安田生命

契約に関する特別対応の記載はありますが個別の契約に関する新型コロナの対象有無の記載は確認できませんでした。

フコク生命

日本生命・第一生命と同一の取扱いのようです。

商品名 保証対象有無
疾病入院給付金 対象
死亡保険金 対象
災害死亡保険金 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に関する各種お取扱いについて【PDF】(フコク生命)

三井住友海上

対象 商品 補償有無
個人 海外旅行保険、ネットde保険、@とらべる 帰国後72時間以内に治療開始
または帰国後30日以内に死亡の場合対象
渡航中止勧告による変更費用も対象
個人 団体総合生活補償保険(MS&AD型)
学生・こども総合保険
疾病は対象
葬祭費用補償特約も対象
個人 所得補償保険
長期収入ガード(団体長期障害所得補償保険)
就業不能は対象
法人 ビジネスJネクスト(業務災害補償保険) 原則対象外(労災法定外補償を定め
保険金額を設定した場合は補償)
法人 労働災害総合保険 原則対象外(労災法定外補償を定め
保険金額を設定した場合は補償)
法人 下記3商品の食中毒・特定感染症利益補償特約
1)生産物賠償責任保険

2)旅館賠償責任保険
3)店舗賠償責任保険
2019年9月30日以前始期は対象
2019年10月1日以降始期は対象外
法人 興行中止保険 対象外
法人 ビジネスキーパー(事業活動総合保険) 対象外
法人 プロパティマスター(企業財産包括保険) 対象外
法人 ビジネスプロテクター(企業総合賠償責任保険) 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に関するご案内(三井住友海上)

アフラック生命保険(Aflac)

日本生命・第一生命・フコク生命とほぼ同一の取扱いですが、入院に伴う通院の場合の通院給付金も対象となります。

商品名 保証対象有無
疾病入院給付金、通院給付金 対象
死亡保険金 対象
災害死亡保険金、災害高度障害保険金 対象外

詳細:新型コロナウイルス感染症に関するお客様への特別取扱いについて【PDF】(アフラック生命保険)

補足

東京都では民間宿泊施設を臨時施設として使用する方針を発表しましたが、保険会社各社は臨時施設も病院と同等とみなせる施設として入院給付金の対象とするようです。

いずれにせよ保険会社の商品での経済的な損失を全て埋め合わせることは困難ですので、政府の補助金・緊急対策融資・セーフティーネットの情報も要チェックといえます。