ドローンの意外な活用法まとめ 宅配・測量・固定資産の調査・点検・世界ラリー選手権中継にも

ドローン(Drone)とは、ハチのように自ら姿勢を制御しながら空中で移動・静止を行える無人航空機のことです。通常のラジコン飛行機やヘリコプター等と異なり、姿勢の制御は基本的にドローン側で行えるため、人間は移動地点や高度等を入力することで飛行させることができます。

このドローン、誕生当初はラジコンとして楽しんだりカメラを取り付けて風景を撮影したり、もっぱら遊びの延長線上のように利用されてきましたが、最近ではインターネットの市場が成熟しつつあるため、現実の物をインターネットと接続する IoT(Internet of Things)の時代へと移り変わりつつあり、ドローンもただの趣味の延長線上にとどまらず、最新技術を搭載し様々な分野で活用が行われつつあります。

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宅配ドローンが注文ボタンを押して30分後に配達を完了する未来

21世紀中にも通販で購入した商品をドローンが配達する未来が訪れるでしょう。ネット通販では世界第大級のAmazonは、商品を宅配業者を使わずに無人で配達できる配達ドローンの実験を行っており、 Amazon Prime Air の実用化を目指して投資を行っています。

こちらはAmazonが開発した配達ドローン。オレンジ色のボックスに商品が入っており、注文者の玄関先に箱を設置して配達完了とします。盗まれたらどうするんだろう?事故を起こしたらどうするんだろう?といった細かいことは気にせず億単位で投資をできるAmazonさんかっけー(°ω°)!

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出典:Amazon Prime Air

こちらも飛行機っぽい形状ですがドローンです。後ろ向きにプロペラが付いているため上のドローンよりも配達スピードは速そうです。

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出典:Amazon Prime Air

こちらはAmazonが公開した動画です。靴が飼い犬にめちゃくちゃにされても30分以内にお届けしてくれる!ということですね。

土地の測量や固定資産の調査に利用

2015年9月に建設事業を営む鹿島建設株式会社が三次元図面を作成する株式会社リカノスと共同で開発したドローンは、造成工事の現場を空撮し合成することで、平面図・縦横断図・土量計算を行うことができます。

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出典:ドローンを用いた写真測量の精度向上、大規模造成工事に初適用(鹿島建設)

測量士がこれらの平面図や土量調査を行うには膨大な作業が必要であり、測定時間や人件費がかさんでしまいます。今までもドローンでおおまかに作成することはできましたが、測定誤差が大きくあくまで簡易的なものでした。

今回鹿島建設とリカノスが開発したドローンは測定誤差を±6cmまで減らすことができ、大幅に測定時間と費用を削減することができたとのことです。今後は地盤沈下の計測にも対応していくとのことで、ドローン技術は土木事業にもどんどん活用されていくことでしょう。

また、1月1日の固定資産の所有者に対して固定資産税・都市計画税を課税する市区町村の税務課も、今まではヘリコプターの空撮によって新たな建築物の有無を調査していましたが、ドローンを活用することで調査費用を大幅に削減することができます。

土地の固定資産税は建物が建築されている場合に200㎡までの部分に対して評価額を6分の1、都市計画税は3分の1とする法令があり、火災で焼失したり老朽化で解体された建物で市区町村が把握していない箇所があればそれだけ税額を徴収し損ねることになります。また、市区町村に許可無く建築物が建築・増築されれば、建物の固定資産税は上がりますので、こういった調査は毎年市区町村にとって欠かせないものになります。

建造物の屋上やソーラーパネルの点検に

屋上まで階段で登っていける大規模ビルと違い、アパート・マンションや木造一戸建は屋上の点検をするためにハシゴで登らなければならず一苦労です。

そこでドローンを利用すれば、瓦やスレート葺の割れ・陸屋根の屋上防水の点検を空撮で簡単に行うことができます。今まで人が行けなかったところでも可能になったのです。

また、太陽光発電による電力の公定価格での買い取り制度によりソーラーパネルの設置が全国的に普及していますが、台風や突風等で被害を受けるパネルもあります。ドローンと操縦の腕さえあれば簡単に屋上に設置されたパネルの点検をすることができます。

屋上以外の例では、九電ハイテックが送電線のメンテナンスに2016年4月からドローンを採用し、鉄塔や電線類の点検だけでなく、電気事故が発生した際の状況確認にドローンを活用すうるとのことです。

神奈川県の上下水道供給事業を行う神奈川県企業庁は、ダムの点検にドローンを活用しています。大規模なダムを目視で点検していてはコストがかかりすぎますよね。

スポーツやカーレースの実況中継コストを大幅にカット

カーレースの空撮には今までヘリコプターが利用されてきましたが、一度の撮影に数百万円の費用がかかっておりました。最近ではドローンによる撮影も行われ始め、大幅なコストカットが実現しています。

そして、2016年には世界ラリー選手権(WRC)の全てのイベント中継にドローンを利用することが決まっています。

世界ラリー選手権(WRC)は、2016年シーズンからすべてのイベントの中継に、ドローンを使用した空中映像を採用する契約を結んだ…

引用元:ドローンが変える、新たなWRC中継スタイル

下の動画が実際に撮影したもの。めちゃくちゃかっこいい!かかる費用はせいぜい数十万円のドローン代金とドローン操縦パイロットの日給、そして充電する電気代くらいでしょう。

他にも、サッカーやサーフィンなど、簡単にヘリコプターを飛ばす費用が捻出できない場合も、ドローンを使うことで今までに撮影できなかったアングルからの撮影が容易にできるようになりました。例えば、サーフィンもこのように動画で簡単に撮影できます。

災害現場での状況把握と応急対策に活用

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静岡県焼津市は防災航空隊「ブルーシーガルズ」を発足し、大規模災害時の状況把握のためにドローンを配備しています。

災害が起きた際は道路が封鎖されていることが多く、災害状況を把握することが困難ですが、ドローンで空撮をすることで現地の状況を把握することができ、より迅速に応急対策ができるようになります。

他にも災害時に備えドローン訓練を行う自治体が出てきています。

庭の落ち葉掃除に

落ち葉の掃除って大変ですよね。ドローンならほら、こんなに簡単に。

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今後もドローンの様々な使い方が出てくると思います。楽しみですね(`・ω・′  )

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