MVNOの格安SIMを契約しようと考えているユーザーもいるかと思いますが、利用料金が安いみたいだけど、実際に利用するとどんな感じなのかについてはイメージがつかめず、契約を躊躇している方もいるかと思います。
そこで、今回は、IIJmioやDMMモバイル、UQmobile、mineo、U-mobileのSIMを利用してきた管理人が感じたMVNOの格安SIMを使用して感じたメリットとデメリットをまとめました。
目次
格安SIMのメリット
スマホにかかる費用を安く抑えられる
MVNOの通信料金は、キャリアに比べてかなり安く設定されています。例えば、docomoの5分かけ放題サービスが利用できる「カケホーダイ」で「データMパック(5GB)」を利用した場合は月々7,000円の費用がかかりますが、ドコモのMVNOであるDMMモバイルの通話SIM(5GB)に5分かけ放題のオプションを付けた場合は、月々2,760円の費用で済みます。
docomoの月額費用:1,700円(カケホーダイの基本料金)+300円(SPモード)+5,000円(データMパックの利用料金)=7,000円
DMMモバイルの月額費用:1,910円(通話SIMの利用料金)+850円(5分かけ放題の利用料金)=2,760円
ちなみに、DMMモバイルは通信速度が10Mbps〜20Mbpsくらいで安定している上に、利用料金が安いと評判です。というか、平日の昼以外であれば、どのMVNOも問題なく快適に利用できると思います。(少なくとも、管理人が今まで利用したIIJmio、UQ mobile、mineo、U-mobileは快適に利用できると思います。)
解約しても違約金がかからないことが多い
キャリアのスマホだと通常は2年契約となり、この2年間の間に解約すると9,500円の違約金がかかりますが、MVNOの格安SIMの場合はデータ通信専用SIMやSMS対応SIMであれば最低利用期間がないことが多く、例えば、契約して2〜3ヶ月で解約しても違約金がかかりません。(MVNOの中には、データ通信専用SIMやSMS対応SIMでも1ヶ月間程度の最低利用期間が設けているところもあり、その間は解約できなかったり、利用開始月に解約できても初月分の利用料金が請求されることがあるので注意が必要です。)
ただ、音声通話SIMの場合は1年間の最低利用期間があることが多く、最低利用期間内に解約すると9,500円程度の違約金がかかってしまいます。といっても、音声通話SIMの最低利用期間は1年間と、キャリアの2年間よりも短めに設定されていることが多いので、キャリアに比べたらSIMの変更はしやすくなっているかと思います。また、IIJmioの音声通話機能付きSIMの場合は、最低利用期間内に解約しても契約期間に応じて違約金の額が安くなる仕組みになっているので、他のMVNOに比べて買い替えやすいと思います。例えば、2017年2月にIIJmioの音声通話機能付きSIMを利用開始した場合の違約金は以下の通りに変動します。
解約月 | 違約金 (音声通話機能解除調定金) |
---|---|
2017年2月 | 12,000円(=1,000円×12ヶ月) |
2017年3月 | 11,000円(=1,000円×11ヶ月) |
2017年4月 | 10,000円(=1,000円×10ヶ月) |
2017年5月 | 9,000円(=1,000円×9ヶ月) |
2017年6月 | 8,000円(=1,000円×8ヶ月) |
2017年7月 | 7,000円(=1,000円×7ヶ月) |
2017年8月 | 6,000円(=1,000円×6ヶ月) |
2017年9月 | 5,000円(=1,000円×5ヶ月) |
2017年10月 | 4,000円(=1,000円×4ヶ月) |
2017年11月 | 3,000円(=1,000円×3ヶ月) |
2017年12月 | 2,000円(=1,000円×2ヶ月) |
2018年1月 | 1,000円(=1,000円×1ヶ月) |
2018年2月 | 0円(=1,000円×0ヶ月) |
格安SIMのデメリット
電話代が高い
格安SIMの通話サービスを利用すると20円/30秒と高い通話料金がかかってきてしまうので、基本的には仕事やプライベートで長時間電話をすることが多いユーザーには向きません。
といっても、最近になって通話定額サービスやかけ放題サービスも徐々に登場してきているので、週に何時間も長電話をするという方でない限り、通話料金を安く抑えられるようになっています。主要MVNOの比較記事では、通話定額やかけ放題サービスを比較しているのでチェックしてみてください。
また、緊急通報(110・118・119)が利用できなくなってしまいますが、LINE Out(最近は、1分間の通話が無料になるLINE Out Freeも登場)やハングアウト、050プラスといった格安通話サービスを利用して通話料金を抑えることができます。ただ、LINE OUTやハングアウトなどの格安通話サービスを利用する場合は番号表示がされないようになっているので仕事で利用するのは難しいと思います。
時間帯によっては、通信速度が遅い
利用者数が多いMVNOのSIMだと、時間帯によっては通信速度が遅くなることがあります。特に、docomo系MVNOは利用者数が多いので、平日の昼は1Mbps程度しか出ないことがあります。1Mbpsくらいだと、かろうじてインターネットができるくらいで動画視聴はちょっと難しいかと思います。
ただ、docomo系MVNOでも、まだサービスが開始されたばかりで利用者が少なめのLINEモバイルやau系MVNO(mineoやUQ mobile)だと通信速度が速くて安定していることが多いです。au系MVNOでは、特にUQmobileの通信速度は評判が良いです。
SIMの挿入やAPN設定が面倒
キャリアだと応対してくれる担当の方がAPN設定までしてくれますが、MVNOの場合は、申し込みが完了するとSIMが送られてくるだけなので、自分でスマホにSIMを挿入したりAPN設定をする必要があるので、その分手間がかかります。
スマホによっては一旦背面のカバーを外してSIMを挿入する必要があるので、初めての方はここで戸惑ってしまうかもしれません。管理人も、初めてSIMを挿入しようとした時に、ZenFone 2 Laserの裏蓋カバーがなかなか開けられなくて困りました…。ただ、一度やってしまえば慣れると思います。
APN設定に関しては、MVNOからSIMが送られてくる時に、一緒に設定方法が書かれた紙も送られてくるので、それを見ながら設定できます。初めてでも丁寧にチェックしながらやれば、スムーズに終わると思います。
ただ、LINEモバイルの場合は、SIMと一緒にスマホを購入すると、APN設定までされた状態でスマホが届くので、すぐに利用開始をすることができます。自信のない方は、こういったサポートをしてくれるMVNOを利用してみても良いかと思います。
端末によっては使えるSIMが限られる
利用したいSIMがあっても、端末によってはそのSIMに対応していないことがあったり、対応していても、テザリングができなかったりすることもあるので注意が必要です。例えば、iPhoneでau系のSIMの利用を考えている方は、テザリングができないことが多いので注意しましょう。
多くのMVNOの公式サイトでは動作確認端末が公表されていますので、契約前に必ずチェックしておくことをオススメします。
以上、MVNOの格安SIMを検討中の方は一つの判断基準にしてみてください(`・ω・′ )
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