docomo・au・Softbankが総務省の指導で足並み揃えて実質0円を廃止し、一方その代わり下がることになっていた通信料は月間通信容量1GBプランの追加というお茶を濁した対応で実質据え置きの通信料となり、キャリアの割高感がより一層出てきました。
一方MNVOと呼ばれる格安SIMを提供する通信会社はdocomo系とau系に分けられ、それぞれがキャリアの回線を借りて格安の通信料でLTE通信を提供し、利用者は急増しています。
格安SIMを利用するユーザーとしてはどちらでもあんまり変わりなく思えるかもしれませんが、お得感はau系MVNOのほうが高いといえます。mineoやUQmobileがその代表例です。
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MVNOはキャリア(MNO)の回線の一部を卸売してもらっている
MVNOは Mobile Virtual Network Operator ( 仮想移動体通信事業者 ) の略で、docomo・au・Softbankなどキャリア(MNO)と言われる通信会社と異なり通信設備を保有せず、キャリアの通信設備の卸売を受け(貸してもらい)、自社のブランド名で通信サービスを提供する会社のことです。
docomoやauから回線の一部を利用させてもらい、それを小口に顧客に提供しているわけですので、回線設備や土地の賃借料といった固定費の支払いは多くなく、キャリア回線の利用料を支払うだけで済みますので、ローコストで通信サービスを提供できます。
ただし、あくまでキャリアの回線の一部しか卸売を受けていない以上、貸主のキャリアほど通信速度が高速ではなく、利用者が増えれば増えるほど通信速度は落ちていきます。
高速道路で言えばキャリアが高速道路の所有者であり、MVNOはそのうち1つのレーンを借りて高速道路の所有者とは別に利用者から料金を徴収する事業者のようなものと言えます。全体を借りることはできるので、その1つのレーンに利用者が殺到すればいくら隣の車線が空いていたとしてもMVNOは渋滞となってしまいます。
したがって、MVNOを選ぶ際はいかにMVNOの利用者が多すぎないところを選ぶかがポイントとなります。
au系は利用者がまだ少なく回線がdocomo系ほど混雑していない
そして、MVNO登場当初はdocomo系が圧倒的にシェアがあったため、当初は OCN Mobile One・IIJmio・b-mobile などに利用者が殺到していました。
しかし、現在ではdocomo系MVNOは特に料金が最安値を誇る通信会社からランチタイムや21時〜1時の夜間に混雑が目立つようになったため、かつて程の人気はなくなってきたともいえます。
それでも料金がdocomo系MVNOの中ではトップクラスに安い DMMモバイルなどは今でもかなりの人気があるのは確かです。
一方、最近急速に成長しているのがau系MVNOのmineoとUQmobileです。mineoは高速ブロードバンドのeo光を提供するケイ・オプティコムが運営しており、UQmobile はあの UQ WiMax を提供するUQコミュニケーションズが運営しております。UQコミュニケーションズは主要株主に携帯キャリアauを運営するKDDIが名を連ね、auの関連会社ともいえるでしょう。
docomo系MVNOに利用できるdocomoのスマホ端末と異なり市場にauの中古端末が溢れている関係で、auで契約して放置していたiPhone5sを活用するといった流れでmineo・UQmobileはココ最近ユーザー数を増やしていますが、docomo系MVNOほどユーザー数が混雑していないようで、通信速度はdocomo系と比較して速いようです。
docomoよりauのMVNOが速い傾向があるけど、やはりユーザーの少なさが起因しているのだろうか
何にせよ、auのAndroid機は改造なしで、MVNO回線でもテザリング出来るのが便利だ
— 神戸高崎 (@KP_takasaki) April 16, 2016
一般的にはdocomoの方が電波は良いと言われていますが、それでも利用者数の少なさでauの方が通信速度が速く出ているようですね。
みるにゅーすの通信速度テストでもmineoとUQmobileは成績良好
みるにゅーすの通信速度計測でも、UQmobileはdocomo系のDMMモバイル・IIJmioと比較して通信速度が高速でした。以下は平日昼間の山手線沿線の計測です。
こちらは土曜日の山手線沿線のダウンロード速度計測です。8駅中4駅でUQmobileがMVNOのなかで最も通信速度が速く、また最低通信速度もUQmobileが最も高くなっております。
また、ZenFone Goを実機レビューした時も、都内山手線沿線でダウンロード19.1Mbps・上り8.87Mbpsを記録し、九州地方に至ってはダウンロード49.7Mbpsとブロードバンドも驚きの速度が出ました。
▼都内で計測
▼九州地方で計測
ネット上でもau系MVNOの通信速度の速さに驚く声も見られます。
UQmobileの通信速度規制は直近3日で3GBとゆるめ・mineoは月間容量を使い切ったら規制
au系MVNOのUQmobileの通信速度制限は、キャリアのauに合わせて「直近3日での通信料が3GBを超えた場合に終日速度規制する場合がある」となっており、通常利用では1ヶ月に3〜5GB程度であることを考えると一般的な使い方であれば速度規制にかかることはまずありません。
ネットワーク混雑回避のために、直近3日間(0~24時までを1日とし、当日を含む直近3日間の通信量)に3GB以上のご利用があったお客様の通信速度を制限させていただく場合があります。制限速度は混雑状況に応じて変動します。
引用元:UQmobile
mineoでは月間通信容量を使いきった場合に規制とありますので3日規制は表記上はありませんが、一説ではmineoのAプラン(au系のこと)は直近3日で3GBを超えるとキャリア(au)側の制限に引っかかるとの情報もあります。Dプラン(docomo系)ではないようです。
Q.通信制限はありますか?
A.はい、契約通信量を使い切った場合、最大通信速度が「200kbps」に制限されます。
ただ、docomo系MVNOでは直近3日の速度規制が300MB〜1GB程度でかかるものもあり、場合によっては引っかかってくることも考えられますので、利便性の面でもau系MVNOは有利といえます。
au系格安SIMを契約するなら、mineoならAプラン(auプラン)のシングルタイプ(データ通信のみ)3GB、UQ mobileならデータ高速プラン(月間3GB)がコストパフォーマンスが良いでしょう。
docomo系にするのであれば、やっぱり料金が格安のDMMモバイルですね。月475円(税込)で維持できます。管理人はデータSIMプラン3GBを契約してZenFoneに入れてます(`・ω・′ )
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