格安SIMへの移行はSIMロック解除が不要に!?MVNO利用促進で家計負担抑制につなげる

総務省は、大手携帯キャリア3社(ドコモ、ソフトバンク、au)からMVNOの格安SIMに移行する際に、SIMロックを解除する手続を不要にする仕組みを取り入れる方針であることがわかりました。

目次

SIMロック解除手続は少々面倒…

現状では、大手キャリアのスマホを契約中のユーザーがMVNOの格安SIMに移行する場合、基本的にはSIMロック解除をする必要がありますが、SIMロックを解除するためにはスマホの購入から約6ヶ月間待つ必要がある上に、SIMロック解除手続は自分で行う必要があります。

SIMロック解除手続は、方法さえしっかり押さえておけば自宅で無料でできる手続ですが、中には、ちょっと難しく感じて面倒くさくなってそのままキャリアのSIMを使い続けてしまうというユーザーも多いでしょう。個人的には、こういう人がかなり多いんじゃないかと予想しています。

SIMロックされたスマホの活用機会

スマホにSIMロックがされた状態だと、利用中のキャリアのSIMか、そのキャリアの回線を借りてサービスを提供しているMVNOの格安SIMしか利用することができません。

SIMロック解除ができないau iPhoneの使い道はMVNO SIMで格安運用しよう

ドコモの場合は、ドコモ系MVNOサービスが多数展開されているので、それほどSIM選択の幅が限られることはありませんが、auのMVNOの数はあまり多くないので(主に、UQmobileやmineo、IIjmio)、ドコモに比べたら使えるSIMが少々限られてしまいます。ソフトバンクに関しては、唯一のソフトバンク系MVNOである「Hitスマホ」を利用する場合でもSIMロック解除が必要なようなのでソフトバンクのSIMしか利用できず、ソフトバンクとの契約終了後はWi-Fiを活用するしかない状況です。

今回の取り組みでSIMロック解除手続が不要になれば、auやソフトバンクユーザーにとっても、SIM選択の幅が広がりよりスマホを活用しやすくなるでしょう。

なお、SIMロック解除が不要となるスマホは、おそらく元々SIMロック解除が可能な端末であると思われます。例えばiPhoneであれば、iPhone6s/6s Plus以降の機種が対象になるでしょう。

SIMロック期間短縮では効果薄い?

最近では、ソフトバンクがSIMロック期間を4ヶ月に短縮する方針であることを明かし、総務省も大手キャリアのSIMロック期間を100日間に短縮することを要請する方針であることが明らかになっていましたが、これだと、結局はSIMロック解除手続は自分で行う必要があります。SIMロック解除を面倒に感じる人がいるという点を考慮すると、この方法ではMVNOへの移行はあまり進まない可能性があるでしょう。

一方、SIMロック解除手続自体が不要となると、多くのユーザーにとっては今まで以上にMVNOに移行しやすくなる環境が整いそうです。

この仕組みが取り入れられれば、通信料金の安いMVNOへ移行するユーザーが増加しスマホへの家計負担が減少する上に、この動きがキャリアへの値下げ圧力としても働くことが期待されます。

ソース:日本経済新聞

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