電力自由化についてわかりやすく解説してみた

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今年4月から電力自由化が開始される予定ですが、「何が自由化されるのか」「電力供給のノウハウがない業者にまかせて大丈夫なのか」「電力自由化がされたら何が変わるのか」「消費者にとって何が得なのか」といった部分がはっきりしていない方もいらっしゃることとと思います。

今回は、電力自由化について書きたいと思います。

目次

そもそも電力自由化って何?

ソフトバンクやauが電力とセットで通信サービスを提供するプランを発表しましたが、携帯キャリアが次々とこのようなプランを発表している背景には電力自由化があります。

電力自由化とは、電気事業の参入規制を緩和することによって市場競争を導入することです。参入規制の緩和により新規参入が加速され、サービスのバリエーションが豊富となるので、ユーザーが自由に電力会社を選ぶことができるようになる上に、より充実したサービスを低価格で受けられるようになります。

例えばソフトバンクやauといった大手携帯キャリアも電力とセットで通信サービスを提供する新プランを発表し、これによりユーザーは電気料金を抑えることができる上に、お得な割引やポイントの付与を受けることが可能となりつつあります。

電力自由化は今年4月から開始される予定となっており、4月以降は所定の登録を受けた電力小売事業者から電力を購入することができるようになります。

1月18日時点で130社が電気小売事業者としての登録を済ませており、ユーザーはこれらの企業からどういったサービスを受けるかを自ら選択することができるようになるわけです。

経済産業省 資源エネルギー庁 – 登録小売電気事業者一覧

もちろん、今までどおり電力会社から直接電力を購入することも可能です。

電力の供給は今まで通り受けられる

電力自由化がかなり進むと見込まれている2020年には、これまで地域の電力会社に課されていた電力供給義務は撤廃される予定となっています。

そこで、電気供給で最も重要とされる「安定供給」が難しくなるのではないかと懸念されています。もちろん新規参入企業は登録の際に電気の供給力などを審査されますが、電気の供給力が不十分な企業が絶対に電力事業に参入してこないという保障があるわけでもないので、予期せぬ停電が起こる可能性もなくはないでしょう。

そこで、こういった可能性に対応して、送配電網については従来の規制を残し、地域の電力会社の独占を認める代わりに電力の供給義務を課することによって、電力不足が発生した場合に電力会社がその不足分を補うことになっています。

なので、予期せぬ停電が起こる心配はほとんどないでしょう。

電力の購入先をどのように選べばいいのか

先ほど130社が電気小売事業者としての登録を済ませていると書きましたが、これだけの企業が電力の販売に参入するとなると、どのようにプランを絞っていけばいいのかと頭を悩ませている方もいるかもしれません。

そこで、ちょっと前に価格.comが電力料金の比較サイトをオープンしました。ここで地域や過去の電気使用量、家族構成などから検索して自分のライフスタイルに合ったプランを探すことができるようになっています。

価格.com – 電気料金比較

結構安いプランも紹介されているようなので、気になる方は活用してみてください。

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