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アメリカ、40年ぶりに原油輸出解禁か
アメリカは第一次石油危機後に国産原油の輸出を原則禁止としてきましたが、今回の上下両院の可決により40年ぶりに原油の輸出が解禁される見込みです。
後はこれにオバマ大統領の署名が加われば完全に成立する見通しです。
現在原油市場では供給過剰により価格が低迷している状況であり、今後アメリカの原油の輸出が解禁されれば、さらに原油相場が下がることになりそうです。
ここ最近でも原油相場は下がっており、現時点では1バレル=34ドル台となっています。これは、30ドルを割る可能性が出てきましたね。
(C) barchart.com Crude Oil WTI January 2016 (CLF16)
原油価格が低下してもメリットばかりではない
原油価格の低下は消費者目線からするとメリットがあるように思えますが、あくまでそれは短期的に考えた場合の話であって長期的にはかえって消費者にデメリットとなることがあります。
例えば、価格競争に耐え切れなくなった地場のガソリンスタンドが倒産すれば、勝ち残った企業の独占状態となってしまい、最終的にガソリンを高く売りつけられる結果となってしまうことが挙げられます。
また原油輸入国である日本にとっても原油価格の低迷はプラスのように思えますが、一方で日本企業が得意とする省エネ製品を使う必要がなくなり売れなくなってしまうという悪影響も考えられます。
このように原油価格が低迷しているといっても必ずしも日本企業や消費者にとって良い話ばかりではありません。
原油はどこまで下がるのか
OPECとアメリカのシェールオイル企業との熱烈なシェア争いが繰り広げられている中、この勢いが止まらないところを見ると、原油価格の低迷はしばらく続きそうですね。
このまま行けば、20ドル台になってもおかしくはないでしょう。
20ドル台になったら何らかの動きがあるのか、今後の動きに注目したいところです。
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